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ミッドセンチュリーモダンスタイルとセメントタイルの関係

2024年12月10日 16:25

ミッドセンチュリーモダンスタイルとは


アールヌーヴォー様式からバウハウス的思想を経て、1940年頃から1960年代までアメリカで流行ったデザインの事を指します。技術革新によりFRP(ガラス繊維入りプラスティック)などが開発され、家具の分野でも大いに使われました。また戦後の大量生産住宅ブームの中でシンプルで機能的なデザインが好まれその中でミッドセンチュリーモダンスタイルは熟成していきました。



特徴としては無駄を省きシンプルですが、ビビッドカラーを多く使ったポップな色使いが多くアメリカの流行の先端を彩りました。これらの色使いは、当時のポップアートやミニマルアートの影響を受けており、明るく華やかなデザインが多くの人々に受け入れられました。戦後の復興に向けて明るい未来を人々が望んだ結果なのかもしれません。デザインも直線的ですっきり見せる中にも曲線的なものも多く、特に家具についてはプライウッドや金属やFRPと自然素材の木材などを組み合わせ大胆で前衛的なデザインが目立ちます。



source:https://econo-chic-interiors.com/mid-century-modern-interior-design/





ミッドセンチュリーモダンの代表的なデザイナーには、チャールズ&レイ・イームズやジョージ・ネルソンがいます。彼らは新素材を駆使し、革新的な家具デザインを生み出しました。


ミッドセンチュリーモダンスタイルは現代にも多く取り入られており、インテリアデザインにおいてもその影響は今も強く残っています。



セメントタイルの歴史


セメントタイルは19世紀半ばにフランスで生まれました。同時期にスペインのカタルーニャ地方でも作られはじめ、やがてモロッコにも影響を与えていきます。



スペインではアントニオガウディによってセメントタイルは多く使われました。当時はアールヌーヴォー様式の影響を受けました。いまでも当時の美しさは輝きを失う事は無く観光客に親しまれています。これもセメントタイルが持つ独特の製法による耐久性のおかげです。



source:https://www.portalgaudi.org/ja/edificisja/casa-vicens/



やがて植民地時代には欧州からアジアにその技術が渡りました。その影響を一番受けたのは当時フランスの植民地だったベトナムです。




セメントタイルの製造方法


熟練の職人による手作業で作られています。銅型に天然の色を流し込み、セメントで覆われ、油圧プレスを使用して一枚一枚丁寧に作られます。その後に浸水、養生といった工程が含まれ、これにより独特の風合いと高い耐久性が生まれます。手作りの特性から、各タイルのサイズや風合いは微妙に異なり、個性的なデザインが可能です。このような製造だからこそ、温かみを持ち人々に愛されているのです。





現代におけるセメントタイル


20世紀後半にはそれまでのセメントタイルの人気は新建材の登場により衰えていきます。しかし近年では世界的なヴィンテージブームに乗りセメントタイルは復活しました。また持続的可能な社会への取り組みや、環境への配慮という運動が高まる中、セメントタイルは製造時に焼かないで作られるためその省エネ工法がより人気を押し上げています。


ミッドセンチュリーモダンスタイルとの相性


幾何学模様や大胆な色使いが特徴のセメントタイルは、ミッドセンチュリーモダンスタイルとの相性が良く、インテリアに独特のアクセントを加えます。特に、直線的ラインと有機的なフォルムが、セメントタイルの幾何学模様と相まって、現代的でありながら温かみのある雰囲気をミッドセンチュリーモダンスタイルでは演出しています。



セメントタイルは、その多様な色彩とパターンにより、インテリアデザインにおいて強い視覚的インパクトを与えます。ハンドメイドタイルだからできる、無限の表現はデザイナーや施主は自分のスタイルを自由に表現でき、空間に独自の魅力を加えることが可能です。



また鮮やかなオレンジやイエローといった対照的な色が、ニュートラルなトーンと組み合わさることで、空間にダイナミズムをもたらします。これにより、居住空間はより魅力的で活気に満ちたものになっていきます。天然素材の使用が重視されるこのミッドセンチュリーモダンスタイルでは、セメントタイルの質感が特に重要です。木材や金属といった他の素材と組み合わせることで、視覚的なコントラストが生まれ、空間に深みを与えます。



セメントタイルの用途


住宅におけるセメントタイルの使用は、特にキッチンやバスルームで多く見られます。これらの空間では、耐水性と耐久性が求められるため、セメントタイルは理想的な選択肢となります。



商業施設において、セメントタイルは特にレストランやカフェでの使用が目立ちます。これらの空間では、タイルがアクセントとして機能し、人々の目を楽しませます。ベトナムの商業施設は特にセメントタイルが多く使用されており、使い方のバリエーションも豊富です。



公共施設においても、セメントタイルはその耐久性と美しさから高く評価されています。例えば、学校や病院、駅などの公共の場では、頻繁に人が行き交うため、耐久性のある素材が求められます。特に駅などは耐久性だけで考えると御影石のような天然石を思いつきます。しかしセメントタイルと天然石の価格を比較すると天然石はセメントタイルの何倍もし、比べ物になりません。





その他セメントタイルは天然石の粒を混入させたテラゾー仕上げがあり、表面強度は天然石に劣りません。またセメントタイルは加工しやすく特に駅の階段などではエンボス加工したセメントタイルもあり、滑りにくく安全を確保します。




いかがでしたか?


今日はミッドセンチュリーモダンスタイルとセメントタイルについてご紹介しました。


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